秋華賞と府中牝馬Sでは、「去年の最高勝率調教師が使う馬」から目が離せません
こんにちは。
元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。
8月2日(日)の柳都Sを勝ってオープン入りしている、加藤征弘厩舎のブランクエンド(牡4歳・父ハーツクライ)は、次走の予定が11月1日(日)の福島民友Cになっています。
前にも何度かこのブログで紹介していますけど、この馬を管理している加藤君は、1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役時代に素晴らしい成績を残していた加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、中山大障害・春を勝ったシンコウアンクレーなどを育てた二本柳俊一さんの厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、マイルCSと安田記念を勝ったトロットサンダーなどを育てた相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
そして加藤君は、2001年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、その年は、「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績を残していましたし、3年目だった2004年には、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7382万円」という成績を残していました。
2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外で飾っていて、2011年には、フィフスペトルで京成杯AHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9069万円」という、今までで一番の数字を残しています。
でも、それからは一度も2011年の数字を超えていなくて、去年までの3年間も、
2017年→26勝・獲得賞金4億0691万円
2018年→34勝・獲得賞金5億9583万円
2019年→33勝・獲得賞金5億4207万円
という成績でしたから、今年の加藤君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。
実際、先週までに24勝を上げて、稼いだ賞金は「4億7583万円」と、去年の同じ時期(10月6日【日】まで)の「4億2492万円」を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の加藤君は、「賞金の高いレースを勝ってもっと勢いに乗りたい」と考えている筈ですから、1着賞金が2300万円の福島民友Cに向けて、彼がブランクエンドをどう仕上げてくるのか、キッチリ確認して馬券に活かしたいと思っています。
そしてここからは、栗東の中内田充正厩舎が登録している、秋華賞のクラヴァシュドールとリアアメリアと、府中牝馬Sのダノンファンタジーについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しておきますね。
・・・・・・・・・・
栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりました。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、充正君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、去年までの5年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円
と書けば分かる通りで、順調に勝ち星と賞金を積み重ねとって、中でも去年は、今までで一番の成績を残しとって、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞しとったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ、今年に入ってから先週までは「24勝・獲得賞金4億6896万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の中内田君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円の秋華賞にクラヴァシュドールとリアアメリア、5500万円の府中牝馬Sにダノンファンタジーと、全部で3頭を登録してきましたんで、「勝負懸かり」とワシは見とったし、実際、ワシのところに届いとる最終追い切りの内容が、見込み通りやったんで、どの馬もエエ走りができそうやな。
・・・・・・・・・・
中内田充正厩舎が登録している、秋華賞のクラヴァシュドールとリアアメリアと、府中牝馬Sのダノンファンタジーについて、「元調教師のYさん」から届いた報告は以上です。
さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。
「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
↓↓↓
【 こ ち ら 】
元JRA馬主・小栗範恭さんのブログ
↓↓↓↓↓
【 こ ち ら 】
元JRA調教助手・小西聖一さんのブログ
↓↓↓↓↓
【 こ ち ら 】
今日は、ここまでにしておきます。
それではまた。
元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。
8月2日(日)の柳都Sを勝ってオープン入りしている、加藤征弘厩舎のブランクエンド(牡4歳・父ハーツクライ)は、次走の予定が11月1日(日)の福島民友Cになっています。
前にも何度かこのブログで紹介していますけど、この馬を管理している加藤君は、1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役時代に素晴らしい成績を残していた加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、中山大障害・春を勝ったシンコウアンクレーなどを育てた二本柳俊一さんの厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、マイルCSと安田記念を勝ったトロットサンダーなどを育てた相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていたんですよ。
そして加藤君は、2001年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、その年は、「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績を残していましたし、3年目だった2004年には、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7382万円」という成績を残していました。
2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外で飾っていて、2011年には、フィフスペトルで京成杯AHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9069万円」という、今までで一番の数字を残しています。
でも、それからは一度も2011年の数字を超えていなくて、去年までの3年間も、
2017年→26勝・獲得賞金4億0691万円
2018年→34勝・獲得賞金5億9583万円
2019年→33勝・獲得賞金5億4207万円
という成績でしたから、今年の加藤君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。
実際、先週までに24勝を上げて、稼いだ賞金は「4億7583万円」と、去年の同じ時期(10月6日【日】まで)の「4億2492万円」を大きく上回っているんですよ。
もちろん、今の加藤君は、「賞金の高いレースを勝ってもっと勢いに乗りたい」と考えている筈ですから、1着賞金が2300万円の福島民友Cに向けて、彼がブランクエンドをどう仕上げてくるのか、キッチリ確認して馬券に活かしたいと思っています。
そしてここからは、栗東の中内田充正厩舎が登録している、秋華賞のクラヴァシュドールとリアアメリアと、府中牝馬Sのダノンファンタジーについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しておきますね。
・・・・・・・・・・
栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとったんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりました。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満厩舎で調教助手をやっとりました。
橋田厩舎は、1998年の宝塚記念を勝ったサイレンススズカや、1999年のダービーを勝ったアドマイヤベガや、2003年と2004年のエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴや、2005年の天皇賞・春を勝ったスズカマンボとかでお馴染みですな。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、充正君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、去年までの5年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円
2018年→45勝・獲得賞金8億8644万円
2019年→48勝・獲得賞金12億8505万円
と書けば分かる通りで、順調に勝ち星と賞金を積み重ねとって、中でも去年は、今までで一番の成績を残しとって、JRA賞の「最高勝率調教師」を受賞しとったんやから、ホンマに大したもんやで。
ただ、今年に入ってから先週までは「24勝・獲得賞金4億6896万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の中内田君は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円の秋華賞にクラヴァシュドールとリアアメリア、5500万円の府中牝馬Sにダノンファンタジーと、全部で3頭を登録してきましたんで、「勝負懸かり」とワシは見とったし、実際、ワシのところに届いとる最終追い切りの内容が、見込み通りやったんで、どの馬もエエ走りができそうやな。
・・・・・・・・・・
中内田充正厩舎が登録している、秋華賞のクラヴァシュドールとリアアメリアと、府中牝馬Sのダノンファンタジーについて、「元調教師のYさん」から届いた報告は以上です。
さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。
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今日は、ここまでにしておきます。
それではまた。
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